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雨のち晴れ

40代主婦の考え事・いろいろ

一族の秘密

しっかし!好きだなあ、と思うのは巨大生物とか危険性物とか未確認生物の類いだ。

  今夜、次男はTVに釘付けだ。サッカー少年ならばFIFAクラブワールドカップを観なければならないところ、超S級危険生物特番を真剣に観ている。

多分、次男はあらゆる不思議生物、未確認生物を信じている。ちょっと前までは本気で小人(こぴと図鑑)を捕獲しようとしていた。

 とかナンとか言っている私も、実はけっこう未確認生物や未確認飛行物体や心霊現象のたぐいが好きなのだ。

小学校の頃は心霊本を読んですっかり影響されてしまい、ある日突然手の平から十字架が浮かび上がり、血が染み出してきたらどうしようと本気で悩んだ事がある。

不思議好きな性格は次男に遺伝してしまったみたいだ。

 

ところで次男はまだサンタの存在を信じている。なんてったって2~3歳の頃だったか、おそらを走る赤鼻のトナカイを見ちゃったのだから。

それというのも、当時住んでいたアパートからは新幹線の高架橋がよく見えるのだが、クリスマス近いある夜、なかなか寝付かない次男を抱っこして窓の外を見ていたら、なんてことはない、赤いランプをチカチカさせた、点検整備車両のような車両が通っていただけなのだけど。

私はそれを見て、「あ!もうサンタさん来ちゃった!たいへん!たいへん!早く寝なくちゃ!」と無理やり目をつぶらせてまんまと寝かしつけに 成功したのだった。

以来、次男は僕だけがサンタさんを見たと得意げに言うのだ。

 

それから…これは自分でも引っ込みがつかなくなっているウソがある。

だって、あんまりにも巨人が変人なのがいけないのだ。巨人はなんで怒っているんだろう?と次男に問われ、答えに詰まった私は、実は巨人はイエ…イエティなのだと言ってしまったのだ。

 

「考えてもみなよ、あの身長、あの足のサイズ、とても普通の日本人とは思えないでしょう?」

「……うん。」

「だから、仕方ないんだよ。イエティの性質で時々暴力的になっちゃったりすんのは。」

「じゃあ、オレもイエティ?」

(やば!)

「そう…なるよね…半分だけど。いや4分の1か。」

「やだよ~」

(やば!やば!)

「だけど、知っている?イエティは物凄い身体能力の持ち主なんだよ。怪力だし。ほら、あんた、スポーツテストの時、握力凄かったじゃない!」

「そうだ!そのせいだったんだ。」

「本当は、凄い能力の持ち主なんだから、がんばってみな。」

「分かった!………でもホントにイエティ?」

「ホントだってば!」

 

あれ以来、次男はイエティについてしつこく聞いてくるので、今だに苦しいウソの上塗りが続いている。

巨人の祖父が戦時中、シベリアに抑留された時にイエティの末裔の女性と知り合い、生まれた子供が義父である。

イエティは現代人と骨格が異なり、歯の数が多い。長男が歯医者で永久歯を4本も抜いたのはそれが理由だ。(ただの歯科矯正)。

こんな話を義母に聞かれたら呪い殺されるのではないかと慌ててついた嘘が、ウチの一族がイエティの末裔だということは誰にも知られてはならない。もしバレたら秘密警察に拉致されて、富士の裾野の政府の研究所に連れられていき、人体実験されてしまう。

私もこのテの話が好きなだけに、調子にのってペラペラと喋ってしまった。

もう、これだけの嘘をついてしまったら、今さら引き返せない。私はイエティの話は棺桶まで持っていくつもりだ。

次男には私の死後、このブログを読んでほしいと思っている。

次男よ、イエティの話は真っ赤なウソでした。安心して下さい。あなたは人間の子供に間違いありません。本当にごめんなさい。でもママは楽しかった。ありがとう。