雨のち晴れ

子育て・考えたことやたわいのない日常を綴った日記です

ガラスの少年達は認めてほしがっている

こんなに簡単に子供達は変わるのか~と思った事があった。

この前、大学生はもう春休みということで、少年団OBのU君が試合が重なり手薄なコーチ陣の応援に入ってくれた。長男達の最後の試合。

U君はとにかく、声掛けが上手い。例えば点には繋がらなかったけどしつこく攻めた、とか、ナイスプレーやチャレンジできた、という場面で『○○!グー!』『△△、それでいいぞ』と声をかけたりする。

それだけで何となく雰囲気がよくなり、気持ちの入ったプレーが多く見られた。まあ、結果としては2―0で前半を折り返した後、後半に2点取り返し、引き分けで終わったのだが、終了後、みな良い顔で整列していたのが印象的だった。

正直、これまで長男達のチームがこんなに頑張っている姿を目にする事はなかなかなかった。今までは、負けてもヘラヘラしていて、私達の疲れも倍増。「悔しい、って気持ちはないんかねえ!車出しなんでバカらしくてやっていらんないわよ、も~!」なんて言っていたママもいた。

その試合の後、6年生のママ連中と話しをしたり、卒団文集を読んだ中で気付かされたのは、彼らも負けてヘラヘラしているように見えるけど、本当は悩みながら、上手くいかない自分にイライラしたり、どう動いたらよいのかと不安に思いながらプレーしているのだ、という事だった。

自分の、成功とまではいかないけど、やりたかったプレーに対して、それでいいんだぞと背中を押して貰えることで、安心し、勇気を持って思い切りチャレンジ出来たのではないかなあ、と思う。

 

隣のクラスのT先生は怖い事で知られているけど物凄く男子に人気がある。聞くと、話を聞いてくれるのだという。こらっ!と怒るのだが、先生、アイツのせいじゃない。今回はオレ達が悪かったんだ、と言おうとすると、言い訳無用!とピシャリと言う先生の多い中、それはどういうことだ?と話を聞いてくれるのだという。

 

実は私は今まで、子供達を叱って言い訳すると会社に入って言い訳しているサラリーマンなんていないよ。言い訳無用。見苦しいから言い訳すんな。という態度で子供達に対応していた。この考えを改めるつもりはないのだけど、今、あの子達にはまだ早い。まだ理解できないのだなあ、と少々限界を感じている。

やはり、まだまだガキなりの未熟な主張を聞かないとダメなのだ。長男と話をしていても、こちらは君の言い分は分かってるけど、大人の世界はこうなんだよ。と言っているのだが、ママは分かってくれないと言ってどうも噛み合わない。考えてみればそうだよな。世間の厳しさなんてものは、触ってみなけりゃ分からないよなあ。

 

どうやらガラスの少年達の心は、不安と出来ない事への苛立ちと、認めて貰いたい欲求で出来ているようだ。

褒めて伸ばすというのともちょっと違って、それでいいのだと認めてほしがっている。ちょっと対応を変えてみようと思っている。

 

そうそう、卒団式は無事終了した。いやあ、作戦通りというか…泣き虫さんの多いこと、多いこと。涙と笑いで皆さん楽しんで頂けたようで、私もホッとしている。子供達がタダで指導したり協力しているコーチや親に本気で感謝している事も分かり、成長したんだなあと思った。

良かった、良かった。